密かに広まっている「こっそり値上げ」って?
主婦の方がいつも気にしているワードナンバー1だと思われる言葉。
そう、「値上げ」です。
今年は記録的な酷暑による高温の影響で葉物の葉が枯れたり、成長が止まったりすることから出荷が例年よりも減っているそうです。
その結果、野菜の値段がめちゃくちゃ高くなっています。
キャベツなんかは7割増しぐらいの値段で売られています。
普段自炊をする私からすると本当に痛手なのでほんと暑いの早く終わらないかなと思っているのですが、
こういった明らかな値上げのほかに「こっそり値上げ」というものが行われているそうです。
1 こっそり値上げとは
こっそり値上げとは、販売価格はそのまま据え置き、内容量を減少させることを指します。
これを分かりやすいように例をあげてみると
100グラム100円で販売していたスナック菓子をパッケージをそのままに中身を80グラム100円で販売します。
つまり、値段は変わらないので消費者はそのまま購入し、いざ開けてみると
「あれ?なんか前より少なくなってない?」
と内容が減っていることに気づくという訳です。
2 消費者はけっこう気づいている
消費者庁の調べではこのこっそり値上げが「3年前よりも増えた」回答している人は8割にも上ったとのことです。
やっぱみんな気づきますよね(笑)
特にいつ買っているお菓子なんかだと「なんか少ないなあ」て気づくことが多いように思います。
なんか損した気分になりますよね。
満足感も減っちゃいます。
消費者に気づかれた結果、買い控えされ利益がでない
という悪循環に陥ってしまっているのだとか。
自業自得と言ってしまえばそれまでなんですが…。
3 なぜこっそり値上げしてしまうのか
値上げの原因としては人件費・材料費・運送費の高騰など様々な理由が関わっていると思います。
でもこっそり値上げする心理は
「値上げしたことをバレたくない。」
というのがあるのではないでしょうか。
値上げのニュースを聞くとどうしてもまた高くなるのかぁと溜息が出てしまいますし、
他の商品買おうかなということにもつながってしまいます。
これを回避するべく苦肉の策としてこっそり値上げが横行してしまっているのだと思います。
4 こっそり値上げは消費者を裏切る背信行為
人間という生物はバレたくないことがあるとこっそり悪事をやってしまいます。
でも、いずれバレて大やけどを負うことも事実。
バレるのは分かっているのだからこっそりやらずに堂々と値上げの発表をしてくれればいいのにと思ってしまいます。
それとも絶対バレへん!と思ってやっているのでしょうか…。
そういうことをしていると消費者からの信頼をどんどん失っていくことは自明の理だと思います。
目先の利益は確保できるかもしれませんが、将来の顧客を失うという企業にとっては多大な損害を被っていることに気づかなければなりません。
少し前ですが、ガリガリ君を販売する赤城乳業が25年振りにガリガリ君を値上げするとなった時に公開した動画が話題となりました。
私もその動画を見ましたが、それを見れば
「まあ値上げは仕方のないことだし、全然いいよいいよ。むしろ、これからも頑張ってね。」
という気持ちになりました。
それくらい誠意を見せれば、企業のイメージアップにつながるしむしろプラスなのではないでしょうか。
5 最後に
気づかないうちに内容量が減っていたり、小さくなっていたりするのは悲しい気分になります。
しかし、消費者は文句を言いながら結局買ってしまうので、企業もやりたい放題になっているという側面もあるのではないでしょうか。
こっそり値上げに気づいたのなら消費者ももっと発信して企業の悪事を暴いていかいなければならないのかもしれません。