てんちゅーの備忘録

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「サマータイム」導入にはデメリットしか感じられない。

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最近急に新聞で取り沙汰されるようになった「サマータイム」という言葉。

 

東京オリンピックパラリンピックに合わせて導入されるということが議論されているようですが、

新聞記事を読んだり自分で調べてみたところデメリットしか感じられませんでした。

 

なのに政府はどうして導入を検討しているのでしょうか。

 

そもそもサマータイムってなによっていう方も多いと思いますので、そのあたりも含めてみていきたいと思います。

 

 

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1 サマータイムとは

 

サマータイムとは、簡単に言うと夏の季節だけ標準時刻を1時間ほど進めて、日照時間を有効に使おうとする制度のことを指します。

 

アメリカ・カナダなんかではサマータイムが実施されています。

 

なお、アメリカでは、サマータイムを実施していない州もあるようで、実施している州としていない州を行き来する際にはいちいち時計を調整しなければいけない場合があったりするようです。

けっこうめんどくさいですね。

 

実はなんと日本でも戦後直後にサマータイムを導入されていました。

 

ですが、当時の国民生活への影響は大きく、混乱を招いた結果、4年ほどで廃止されたようです。

あまり深く議論されることもなく半ばGHQに強制される形で導入されたんでしょうね。

 

2 メリットにあまり意味を感じない

 

 サマータイムのメリットとしてよく挙げられるのは

 

①照明を使う時間が短くなり省エネにつながる

②経済の活性化につながる

③余暇が充実する

 

というものです。

 

これだけだとイマイチピンとこないので具体的に見ていきます。

 

①について

サマータイムを導入すると時計は午前6時でも太陽の高さは午前5時の高さということになります。

その分、日の入りも1時間遅くなるので照明を使う時間も1時間分節約になるというわけです。

 

でもちょっと待ってください。

日の入りが遅くなるということは日の出も1時間遅くなるわけです。

日の出までの1時間は照明使わないの?って話です。

 

まあ確かに日の入り時刻よりも日の出時刻のほうが活動している人は少ないかもしれませんが、本当に省エネにつながっているのかは疑問です。

 

天候などによっても照明つけるかどうか変わってくるでしょうし…。

 

②について

仕事が終わり会社から出るとまだ外が明るいので、飲みに行ったり、買い物しに行ったりする人が増えます。

それが、経済の活性化につながるという訳です。

 

でも、外が明るいという理由だけでそんなに消費活動って増えるんでしょうか。

給料は増えない訳ですし…。

私だったら外が明かろうが暗かろうが関係ないですね。

 まっすぐ家に帰ります(笑)

 

③について

いつもより1時間早く勤務時間が終わるのでその分自由な時間が増え余暇が充実するというものです。

 

でもそれって導入した最初の一日だけなのではないでしょうか。

つまり、二日目はいつもなら8時なのに9時になるから出社しなきゃということになるので1時間早く出社しないといけないという訳です。

 

結局24時間のサイクルは変わらず自由な時間は増えていません。

 

3 デメリットが大きすぎる

 

 時刻を1時間進めるということは時計を進めないといけなくなります。

 

これってすごく大変なことだということがお分かりいただけるでしょうか。

 

家にある時計をちょっといじるくらいならそんなに手間はかからないでしょうが、

たくさんの時計がある施設なんかだとどうでしょうか。

 

さらに企業が使用する様々なシステム上の時計ならどうでしょうか。

 

大変さが少しずつ見えてきましたね。

 

現在、多くの企業がシステムを外注していると思います。

つまり、自社ではシステムをいじれないのです。(そもそもどこをどういじればいいのかもわからないことがほとんど。)

となると外注先に時間の変更を頼まなくてはならないということになります。

 

外注を受けていた会社はいろんなところからシステム変更の要望を受けパンクします。

 

その結果、システム上の時計が変わらないところがでてきて大混乱に陥ります。

 

ちょっとおおげさに書いているかもしれませんが、実際に起こりえる話です。

 

さらに取引先がサマータイムを知らなかったりすればどうでしょうか。

特に取引先が海外の企業だったりすると大いにあり得ますよね。

 

取引の時間に遅れたり、勤務時間外に連絡したりなんかして信用の低下やトラブルの原因にもつながります。

 

このデメリットが導入するメリットをはるかに上回っているためサマータイムは現実的ではないのです。

 

4 なぜ政府は導入を検討しているのか

 

 ここで疑問が出てくるのですが、こんなにデメリットが大きいのになぜ政府はサマータイムの導入を検討しているのかということです。

 

どうやら、東京オリンピックパラリンピック組織委員会森喜朗会長が安倍首相と会談し、大会期間中の暑さ対策として、サマータイム(夏時間)の導入を検討するよう申し入れたことから始まっているようです。

 

まあ、頼まれたし一応検討しているそぶりは見せとこうというところでしょうか。

 

森会長が申し入れを行ったのは、サマータイムを実施して涼しい時間に競技を行いたいということが理由だそうです。

 

ここで真っ先に浮かぶツッコミは

 

「じゃあ開始時間早めたらええやん。」

 

ということです。

 

オリンピックだけのためならそれで十分です。

 

もっというと暑さ対策のためなら夜中に競技すればいいんじゃないでしょうか(笑)

 

日が出てる時間なんて朝でも暑いですよ。

 

 

森会長が申し入れをした裏には、

「俺が提言したおかげでサマータイム導入されたぜ。」

というただただそんな実績を作りたいという本音があるような気がするのは私だけでしょうか。

 

5 最後に

 

 ネット上でもサマータイム導入に否定的な意見が圧倒的に多いです。

 

もし導入なんかしたら安倍首相の支持率なんて地に堕ちるでしょうね(笑)

 

それくらい導入する必要のない施策だと思っています。

 

サマータイムが導入されると普段の生活に密接に関連してくると思いますので皆さんも一度導入の要否について考えてみてはいかかでしょうか。