テレビの災害報道って本当にいるの?
先日の西日本豪雨では広範囲の人々が被災しました。
私は神戸に住んでいますので、大雨が降りましたが、幸いにも河川の増大やため池の決壊等はなく、被害もそれほど大きくありませんでした。
しかし、甚大な被害を被った地域では、今現在でも家の片付けなどに追われていると思います。
軒並みの言葉しか私には言えませんが、一日でも早い復興を願っております。
ここ数日は、テレビではどのニュース番組でも災害現場の報道がなされています。
しかし、はたしてその情報は本当にいるのだろうかという場面を見ましたので記事にしたいと思います。
1 被災地現場は見世物ではない。
テレビをつけると、
「現在、現地ではこんなにひどい状況です。」
「行方不明者がでており、行方不明になった子どものお母さんはこんなにも一生懸命我が子を探しています。」
であるとかいう内容が流れています。
各テレビ局はこぞって一番被害の大きい地域へ行き、災害が発生したどの地域もそれぐらいの悲惨さであることを伝える。
そして、土砂をよけるのに必死で、疲労困憊しているであろうときにずかずかと押し入ってされるお母さんのインタビュー。
そんな報道って本当にいるのでしょうか。
もし、私がお母さんの立場であれば
「そんな取材はいいから、あなたもスコップもって土砂よけるの手伝ってよ。」
と憤りを隠せないと思います。
私には、
「お母さんがこんなに悲しんでいるのだから、テレビの前のみんなも一緒に悲しんでね。」
といういわゆるお涙頂戴の要素があるように思えてならないのです。
客観的な報道ばかりで当事者目線が欠けているとしか思えません。
2 本当に必要な報道とは
一番情報が欲しいのは被災された方々です。
なのに、報道の内容は被災地以外の人たちの「野次馬的好奇心」満たすかのような報道しかされません。
しかも、メディアは、自分たちが描いたストーリーと異なる不都合な事や、事実は、何にも報道しない。
余談ですが、
私は前職でメディアの対応をすることがよくありました。
こちらがこういう内容を伝えて欲しい。
とお願いしても、
いざ番組を見てみると、伝えた情報とは180度異なるようなとらえ方をされかねない内容だった。
ということが度々ありました。
それを見る度に言葉は悪いですが
「日本のメディアは事実を報道しようとしない。腐っている。」
と思わざるをえませんでした。
挙句の果てには、取材してやるから資料を用意しろ
といわんばかりの横柄な態度をとられたこともありました。
言葉が出ませんでした。
話がそれましたが、そんなメディアの自己満足な報道よりも、
「○○避難所では食料が何人分足りていません。」
とか、
「ボランティアの方たちは、○○地区で人手が足りてないので、そこへ向かってください。」
とか必要な報道はたくさんあると思います。
避難所での暇つぶし方法や、安眠方法などを内容とするものいいかもしれない。
なのに、そういう報道はほとんどみかけない。
なぜなんでしょうか。
視聴率が取れないからなのでしょうか。
理解に苦しみます。
3 まとめ
もちろん、私が一人こんなことを言ったところで、メディアへの影響力はこれっぽっちもありません。
でも、私と同じ思いを抱いている人はたくさんいるはずです。
もっと声を大にして大勢の人を巻き込んでいけば、世間的にも大きな問題にすることができます。
熊本地震のときには、メディアの不祥事がたくさんSNSでアップされ話題となりましたが、まだまだ反省の色はみえません。
最近のメディアは驕りすぎです。
何様のつもりでしょうか。
本当に必要な情報が報道されるようなメディアに生まれ変わるよう願っています。