数的処理を捨てるなんてもったいない!公務員試験合格に必要なこと④
前回は公務員試験の勉強を進めるうえで重要なことをお伝えしました。
今回は、一般教養科目・数的処理の攻略法について見ていきたいと思います。
1 受験生が苦手な科目No.1!
数的処理は公務員試験受験生の中でも苦手とする人が圧倒的に多い科目です。
行政職を志望する人は文系学部出身の学生が多いので大学受験の際に数学が苦手だったというのが理由のひとつだと思います。
しかし、試験での配点が大きい以上避けて通ることはできません。
苦手だからといって捨てるなんてことはしないでください。
それに、数的処理は数学ではありません!
問題のほとんどは中学レベルの計算力で解くことができます。
特に判断推理であれば計算問題というよりパズル要素が強い問題になります。
苦手意識を持つとそれを取り除くのは難しくなりますし、
勉強しようとする意欲がなくなる→勉強する時間が減る→もっと苦手になる
という負のスパイラルに陥ってしまうことになります。
数的処理は数学とは違うんだという強い意識をもって勉強するようにしましょう。
それに多くの受験生が苦手としているということは、裏を返せば得意科目にすれば大きなアドバンテージを得られるということになります。
ぜひ得意科目にできるよう努力してみましょう!
2 数的処理の勉強法
1 まずは公式を覚える
まずは、参考書を使用して数的処理を解くときの公式・解法パターンを覚えます。
数的処理の問題が解けないのは、公式・解法パターンを覚えていないことが原因であることが多いです。
数的処理が苦手という人はまずは自分がしっかりと公式を覚えられているかチェックしてみましょう。
2 公式を「使う」感覚をイメージする
例題なんかの基本的な問題で公式覚えたら次は応用問題でその公式を「使う」感覚をイメージするために応用問題を解きます。
このとき、解けなかった問題はどの公式・解法パターンを使えば解けたのか、計算間違いで解けなかったのか間違えた問題を徹底的に原因分析します。
公式・解法パターンを覚えきれていないならその時点で覚えなおし、計算間違いだったというのであればどのような計算ミスだったのかノートに書き留めるなどの対策をします。
そうすることによって、問題をみた瞬間に「あっこれはあのパターンで解くやつや!」とひらめくことができるようになり数的処理が得意になってくると思います。
3 毎日続ける
数的処理は本試験の日まで毎日問題に触れるようにしてください。
言葉で表すのは難しいですが、いわゆる「勘が鈍ってしまう」という状態になるので1週間勉強せずにいるとあっという間に解けなくなります。
私は毎日勉強を開始して一番初めに数的処理の問題を解くようにしていました。
3 使用する参考書は?
数的処理に関しては「畑中敦子シリーズ」が断然おススメです!
むしろ、これ以外の参考書は必要ありません。
大卒程度を受験する人もまずはこの高卒程度の問題が掲載されている通称「ワニ本」から始めましょう。
これで数的処理の問題がどういう問題なのか、どういった解法があるのかを確認します。
最初の2か月ぐらいはワニ本を繰り返し解いてください。
ある程度解けるようになってきたら通称「カンガルー本」に移行します。
カンガルー本は国家総合職の難しい問題も掲載されていますので、歯ごたえのある参考書です。
しかし、これが完璧に解けるようになったら数的処理が得意科目なります。
頑張りましょう!
最終的にはカンガルー本の問題は、見た瞬間に解法パターンが思いつくまでに仕上げます。
それくらいカンガルー本を完璧に解けるようにしてください。
それまでは絶対に問題演習をしてはいけません。
なんとなくできるようになったかなあと思って問題演習をした結果、やっぱり解けないや…。となり苦手科目化してしまうのです。
問題演習に使用する問題集はなんでも構いません。
スー過去やクイックマスターなど好きな問題集を使用してなるべく多くの問題に触れるようにしてください。
私は先輩に譲ってもらった出たDATA問を使用していました。
なお、問題演習をしていている中でカンガルー本に載っていない解法が出てくるかもしれませんが、それは本番でも解けなくてもいい問題です。
無視してかまいません。
本番でも満点を取る必要はありませんから効率よく勉強を進めましょう。
4 まとめ
・数的処理は避けて通れない科目だから得意科目にするべき
・公式・解法パターンをマスターしてから毎日コツコツ続ける
・参考書は畑中シリーズを使用する
次回は、専門科目で使用する参考書をご紹介します。