仕事辞めたい人は今すぐ読んでみて!【ちょっと今から仕事やめてくる・北川恵海】
本日は、【北川恵海・ちょっと今から仕事やめてくる】を読んでみた感想を書いていきたいと思います。
最近(といっても1年前)映画化した小説として話題にもなりましたね。
実は、この本は新社会人となって2,3か月たった時期に友人から進められて初めて読みました。
なので今から2年くらい前になるでしょうか。
最近、また読みたくなって本棚から引っ張り出してきたのでご紹介したいと思います。
1 概要
主人公の青山隆は、適当な就職活動の結果、とりあえず中堅企業の印刷会社に新卒として働き始めますが、隆が入社した印刷会社はいわゆる「ブラック企業」でした。
過酷な労働環境の中、徐々に心身を蝕まれていく隆は、無意識に電車のホームから飛び込もうとしてしまいますが、間一髪で小学校の同級生だったという「ヤマモト」と名乗る者に助けられます。
その後も、飲みながらいろいろ相談に乗りながら隆を支えてくれる「ヤマモト」でしたが、隆はどうしても「ヤマモト」のことを思い出すことができません。
ある時、目の前の「ヤマモト」は赤の他人であることが判明します。
目の前のヤマモトとは、一体誰なのか?どうしてこんなにも赤の他人である隆に優しくしてくれるのか?
最後には泣けるエンターテイメント小説となっています。
2 感想
文章は平易なものであり最後までスラスラ読むことができます。
最後まで読むのにそんなに時間はかかりませんでした。
本を普段読まない、文章が苦手だという方も気軽に読むことができる小説だと思います。
私も初めて配属され残業三昧の生活を送っていました。
当時は職場まで約1時間ほどかけて通っていましたので、帰って寝て起きて出勤するという毎日…。
反対の方面行の電車に乗ろうを真剣に思ったこともありました。
なので、隆の気持ちが痛いほど分かり感情移入することができました。
読んでいて当時の私にも「ヤマモト」のような存在がいたらどんなに気持ちが楽になっただろうなあと思いました。
また、この小説を読んでしんどければ仕事はやめてもいいんだと思うことができました。
もちろん、しんどいからというだけで仕事を辞めるというのは違うとは思います。
しかし、本当にしんどいのだったら逃げるのもありだなと。
体を壊してからでは遅いですから壊す前に自己防衛することの大切さも感じることができました。
3 まとめ
日本のブラック企業、更には若者の正社員にこだわる背景との葛藤がリアルに描かれ、現代社会の闇を考えさせるような小説です。
自分の命は自分だけのものではないことを改めて認識させられました。
仕事がしんどいと感じる人はもちろんサラリーマンにはぜひ読んでほしいと思います。