若者の○○離れってコミュニケーション不足が理由じゃないの?
世間では何かと若者の○○離れが叫ばれているこのご時世。
若者の車離れ、若者のゴルフ離れ…etc
そんな若者の○○離れはなぜ起きるのか、若者である(多分)私の視点から考えてみようと思います。
1 ○○離れと言われる理由は?
若者が趣味にお金をかけなくなった一番の理由は給料が安いことによる「お金離れ」だと言われています。
確かに、バブルの頃と比べるとはるかに安くなったでしょう。(バブルにはボーナスが年4回出たなんてウワサも…。羨ましい…。)
そして、ゴルフなんかはクラブ一式そろえてコースを回るとさらに料金をとられるのでとてもお金のかかる趣味だと言えます。
なのでお金がないと続けることは難しいでしょう。
しかし、本当にお金がないことが原因なんでしょうか。
現在の大卒の初任給の平均は約20万程度だと言われています。
生活費10万と貯金3万円を差し引いても月7万円残ります。
ゴルフをやりたければ中古のゴルフクラブを買ったり、譲ってもらったりしてできると思うんです。
お金は決定的な理由にはならないかなと。
他には、昔よりも趣味の選択肢が増えたことが原因だとも言われます。
確かに一つの趣味に集中していた部分が他の趣味に流れたということもあるかと思います。
しかし、昔から人気だった趣味であれば、それなりに「楽しさ」があるはずなので他の趣味に分散したとしてもその趣味を選ぶ若者が一定数いるはずです。
でも、それ以上にその趣味の人口が減っているから○○離れといわれるようになるんだと思います。
趣味の選択肢が増えたからという理由だけでは解決されないような問題じゃないかなあ。
2 世代間のコミュニケーションが少なくなった
会社内でも上司と新人が飲み会に行くことが少なくなったとよく聞きます。
○○離れはそういった縦のつながりが昔に比べて少なくなってきたのが原因ではないかというのが私の考えです。
趣味の世界はすでにその趣味を楽しんでいる人から引き入れてもらうことが多く、かつ一般的だと思っています。
またゴルフを例に出すと
上司の付き合いでゴルフに連れ出され、なんとなくプレイしているうちにスコアをあげたいと思うようになった。
知らない間に自分もゴルフが好きになっていた。
なんて人も多いのではないでしょうか。
現代の若者は自分に興味のない世界については調べようともしません。
ネットサーフィンでも自分に興味のある記事だけが関連記事として表示されますから興味のない記事は自分から検索しようとしない限りどんどん離れていくということになります。
働いていた頃に登山が趣味だという親子ほど年の離れた先輩がいてその人誘われて一緒に六甲山に登るということがありました。
それまでは、登山なんてしんどいだけだし嫌だなと思っていたのですが、その人があまりにも楽しそうに話すので思わず一緒に登ると言ってしまいました。
実際に登ってみるととても楽しかったです。
登山中の他の登山者との会話も楽しかったですが、何より山頂に立った時の登り切ったぞという達成感がこみ上げてくる感覚がとても快感でした。
(その後のビールがおいしかったことは言うまでもありません(笑))
それ以来、登山っていいなと思うようになりました。
こんなこともあるので人の影響力って大きいなあとしみじみ思います。
3 もっとお互いにコミュニケーションをとるべき
結局○○離れって結局大人と若者の双方がコミュニケーションをとることを放棄しているだけだと思います。
すぐ○○離れだからって理由を見つけて、それで納得してしまうその姿勢に問題があると感じます。
確かに、「今の若者は飲みに誘っても全然ついてきてくれない。」という愚痴が聞こえてきそうです。
でもそんな大人に質問です。
その理由を真剣に考えたことがありますか?
若者に「昔はこうだった。」とか自分の価値観や仕事の愚痴を聞かせて憂さ晴らしをしていませんか?
そんなの聞きたい若者はいないでしょうからそんな態度では飲みについて来てくれることもないでしょう。
今の若者はどんなものに興味があるだろうかとか若者を知ろうという姿勢があればきっと一緒に飲みについて来てくれると思います。
少なくとも私は付いていきます(笑)
私自身、人の歩んできた人生や昔のことを知りたい性格なので、その人生経験が裏付けとなる話をしてくれる年配の方と飲みに行くのは大好きです。
若者の側も「上司との飲み会はつまらないもの」という固定観念を抱いてしまっている部分はあると思います。
それも大人がコミュニケーションをとる中で取り除いてやらなければならない部分ではないかなあと思っています。
4 最後に
○○離れってマスコミが言いたいだけじゃないなのという気がしてならないのですがどうでしょうか?
「○○ハラ」という言葉にも同じ匂いを感じます。
まあ趣味なんて人それぞれだと思うし誰が何をしようと勝手だと思います。
一日中部屋にこもってゲームをするのも立派な趣味です。
しかし、自分がそれに興味がないからといって食わず嫌いしてしまうのは別の問題でそれはどうかなあと。
たまには人の人生をのぞいてみるのも楽しいかもしれません。