逆差別にNOを!男性専用車両は導入するべきである。
私は普段は自転車を移動手段としているのですが、雨の日やちょっと遠出するときは電車を使います。
最寄りの駅がホームに下りていくと
ちょうど終日女性専用車両の車両なので遠くの車両に乗らなければならなくて不便なんですよね…。
そんな愚痴はおいといて
そういえば男性専用車両って聞かないなあと。
なぜ導入されないのでしょうか。ちょっと調べてみました。
1 女性専用車両の導入の背景
日本における女性専用車両は、1912年(明治45年)に東京の中央線において朝夕に限り導入された「婦人専用電車」が最初とされています。
なぜ女性専用車両があるかというと
いわずもがな痴漢などの性犯罪から女性を保護するためです。
国内の痴漢の件数はとても多いと言われています。
平成26年度において3,439件もの件数が報告されています。
そりゃあんなギュウギュウの電車なら痴漢が起こるのも無理ないでしょう。。。
東京に遊びに行ったときにたまたま通勤電車に乗ることがありましたが、とんでもない目に遭いました。
乗車率200%の中ギュウギュウに押し込められて
夏だったので暑いし
おっさんに壁ドンした状況になってなんか気まずいし…。
東京のサラリーマンは大変ですね。(遠い目)
まあ関西もそれなりにひどいですけど。
話がずれましたが、そんな状況下で痴漢を減らすため女性専用車両を導入するということは理解できます。
2 男性専用車両の導入は?
では、なぜ男性専用車両の導入はないのでしょうか。
答えは
鉄道会社が不要と判断しているから
というのが現在のところ有力です。
鉄道会社の意見としては
・痴漢に間違われるのはまれなケースであり、男性専用車両を求める声は多い状況にな い
・男性専用車両はむさ苦しくて、乗りたくない人が多いのではないか
というものです。
3 痴漢に間違われるのはまれなケースなのか
上で書いたの鉄道会社の意見にはいささか疑問です。
痴漢に間違われるのは決して「まれ」なケースではありません。
最近では「触る」ことなく「匂いをかぐ」などといったことで捕まる恐れがあります。
女性の隣に立っているだけで痴漢とされる可能性があるのです。
これが「まれ」なケースといえるでしょうか。
男性専用車両があればこんなことで捕まるリスクはぐんと減ります。
また、痴漢の犯罪件数の中には冤罪事件数が一定数含まれていると思います。
痴漢冤罪に遭ってしまうとその後の人生はとても悲惨です。
勤めていた会社を辞めさせられ
周りの人からはしてもいないのに「痴漢をした人」というレッテルを貼られ
当事者だけでなく家族もそのことが理由で周りの人から非難されます。
痴漢冤罪事件を描いた有名な映画で周防正行監督の
という映画があります。
内容を簡単に説明すると
就活生の主人公が電車で痴漢に間違われて無罪を勝ち取るために奮闘する
というものです。
刑事手続きを詳細に描いていますのでとても勉強になりますし、痴漢冤罪についていろいろ考えさせられますので見たことないという人は一度見てほしいのですが、
これをみると痴漢冤罪でいかに無罪を勝ち取ることが難しいのかよくわかります。
日本の痴漢での裁判での無罪率は1%にも満たないと言われます。
1審で無罪とされても控訴審で有罪とされることはよくあります。
つまり、痴漢に間違えられた時点で人生終了です。
それならば、痴漢の原因となる女性のいない車両に乗りたいと思うのが自然ではないでしょうか。
少なくとも私はそう思います。
なので、ニーズは決して少なくないと思います。
極端ですが、いっそのことすべての車両で男女別の車両を導入してみてはいかがでしょう。
確かに男性専用車はむさ苦しいかもしれません。
でも、むさ苦しい車両に乗るのと痴漢に間違われるのとどっちをとるかというと私なら前者をとります。
4 まとめ
女性専用車両があるのであれば男性専用車両を設けるのが普通ではないでしょうか。
ニーズが少ないと言われるのは、鉄道会社に意見する人がまだまだ少ないのが原因だと思います。
男性はもっと意見していきましょう。
近時では、女性専用車両がいわゆる「逆差別」だからと言って男性が女性専用車両に乗り込むというトラブルが増えているそうです。
意見には同意できますが、鉄道会社の営業を妨害してしまっているのはよくありません。
手段を改めるべきだと思います。
電車は公共交通機関ですから、どんな人でも快適に乗車できるようにしなければなりません。
サラリーマンも痴漢を考えることなく乗車できるように鉄道会社にはよく考えてもらいたいですね。