新幹線の手荷物について
新幹線の車内での無差別殺傷事件がニュースで話題となっています。
それと同時に新幹線での手荷物検査の導入も話題になっているようです。
それについて調べたいと思います。
1.手荷物について
JR東日本のHPによると
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます。
また、「旅行鞄、スーツケース、スポーツ用品(サーフボードは専用の袋に収納したもの)、楽器、娯楽用品、玩具、その他携帯できる荷物」は無料でもちこむことができます。
しかし、小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、
長さ70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースにいれたもの
ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの
については、有料で手荷物料金280円がかかるとのこと。
では持ち込めない荷物はというと
危険品、暖炉・コンロ、動物、死体、不潔なもの、臭気を発するもの、他のお客さまに危害を及ぼすおそれのあるもの、車内を破損するおそれのあるもの
だそうです。
つまり、今回の犯行に使用された包丁などの刃物は「他のお客さまに危害を及ぼすおそれのあるもの」にあたり持ち込みは禁止されていると考えられますね。(そもそも刃渡りが6センチ以上の刃物は銃刀法で携帯が禁止されています。)
2.手荷物検査の導入は?
ではそういう持ち込みが禁止されているものを持ち込まれないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
パッと頭に浮かぶのは「手荷物検査」です。
手荷物検査のメリットは
・持ち込み禁止物の持ち込みを防ぐ。
・犯罪を予防することができる。
・みんなが安全に新幹線を利用できる。
といったところでしょうか。
では逆にデメリットは
・手続きに時間がかかる
・利便性が低くなる。
というのが挙げられます。
新幹線の利便性というのはめちゃくちゃ大きいと感じています。
というのも、新幹線は、改札を抜けてから車両に乗り込みすぐ発車することができますが、飛行機だとそうはいきません。
空港に着いてから新幹線のような感覚で離陸することは現時点でありえないでしょう。
僕も飛行機より新幹線をよく使います。
(待たされるのは嫌いなので…(笑))
だからといって安全性が損なわれていいのかというとそういう訳にはいきません。
JRでは車掌の見回りや防犯カメラの設置によって監視を強化しているみたいですが、そもそも今回のような凶器を持ち込まれた時点で犯行を防ぐのは困難だと言わざるを得ないでしょう。
なので、持ち込ませないということが大前提だといえます。
そこで、乗客全員の手荷物を検査するのではなく、車内の一部の乗客の手荷物をランダムに検査するのがいいのではないでしょうか。
3.海外では
TGVやユーロスター等の海外高速鉄道は、空港のような保安検査が実施されているようです。まあヨーロッパでは国をまたぐということもあると思いますが、韓国や中国でも手荷物検査が実施されているとのこと。
外国では検査ありのほうが多いみたいですね。
なお、余談ですが、海外では改札のない路線が多かったりします。乗ってると急に検札されたりします。
僕が初めてヨーロッパに行ったとき、改札がないことにカルチャーショックを受けました。
コワモテのお兄さんに検札されたときは泣きそうになりました(笑)
4.まとめ
海外では手荷物検査は当たり前のように行われているということで、日本も真剣に導入を考えるべきではないかと思います。
しかし、安全性と利便性のどちらをとるか、難しい問題でもあります。
2年後の東京オリンピックにまでには一応の解決策を考えるべきではないでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。