書店での漫画の立ち読みが可能に!小学館の画期的な取り組み
小学館が、漫画を立ち読みができないようにするフィルム包装を取りやめるという画期的な取り組みを行っているようです。
名付けて「コミックス脱シュリンクパックプロジェクト」というそうです。
あのフィルムってシュリンクパックという名前がついてるんですね。
知らなかった…。
1 何が画期的なのか
本来、本というのは情報をしみこませた紙です。
つまり、一度見ただけで役割を終えるものも多いです。
(中には何度も読み返すべき名著も存在しますが。)
なので、書店で買った本を返品しようとすると断られます。
情報だけタダで抜きとることが可能となってしまうからです。
昔、高校生ぐらいだったころ、兄弟で一緒に読んでいた漫画があり、
私が最新巻が買ってきたその日に、弟も同じものを買ってきたという事件がありました。
服などは返品できるので本も同じように返品できるだろうと思って
弟が買ってきた新品を書店に返品しに行ったところ見事に断られました(笑)
今思えば納得できるのですが、当時は納得できず同じものを買ってきた弟に八つ当たりしたことを覚えています(笑)
(この場を借りてお詫びいたします。弟よ、すまん。)
ちなみに返品できなかった漫画は古本屋に売りました。
それなのに、立ち読みができるようになったということは
いわば売り上げの減少につながるのではないかという懸念を抱えています。
2 売り上げは20%上昇した!
ニュースによると、少女・女性向け漫画で売り上げが20%増えたため、今後取り組みを拡大する方針だとのこと。
売り上げの減少という懸念を見事に払拭できていますね。
なぜなのか考えてみると
1巻を読んで続きが気になって2巻以降の続巻を買ってしまった。
という理由が挙げられます。
書店で並んでいる表紙だけを見てもどんな内容の漫画なのかはわかりませんよね。
裏側に中身のあらすじを書いてある漫画もありますが、作者の絵がどういうタッチなのかも気になるところですし。
試し読みをさせることで興味を持たせて購買意欲を掻き立てるというのは
うまいビジネススタイルだなと思います。
興味をもたなければ読もうという気にもならないでしょうから。
売り手は売り上げが上がる。
読み手は自分の気にいった漫画を購入できる。
win-winですね(笑)
TSUTAYAなどの漫画がレンタルできるところも立ち読み禁止となっていることが多数です。
1巻のみ立ち読み可にしてみればレンタル数が増えるのではないでしょうか。
3 まとめ
最近は電子書籍の登場で紙媒体は苦戦しているいうことをよく耳にします。
私は電子書籍よりも紙の雰囲気がいいので書店によく行きます(紙のほうが充電を残量を気にすることもないですし)が、いずれ紙の本が少数派になっていくのでしょうか…。
なんかさみしいですね。
出版業界には今後も頑張ってほしいです。